いらないよ、役に立たないよ、使えないよ、……うるさいよ。
君の投げるキャッチボールの球は、わたしの全てを否定する。その度に受け止めるキャッチャーミットが、擦り切れて行く。でも、そのあとの君の優しさというハリとイトでわたしが縫い合わせてまたキャッチボールをする。
たまに投げる、魔球の変化球は全てわたしが君との間をグシャグシャにこわしたから。その罰。きっと、キャッチボールすらしてもらえない日も近いのだと冷たい布団の中で思う。
涙なんか、流してない。涙なんか、涙なんか。イラナイ、イラナイ。こんな自分、イラナイ。賢くない、使えなくて、気が回らなくて、まとめられなくて、努力もできなくて、なにもできないこんな自分なんか、ステチャエ。イラナイ。