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Metallevma:GRANDIDIERITE Ⅵ

「この子は額に生えているからうちの子じゃない」
エメラルドがそう言うのを見て、ルビーはえーと呟く。
「じゃあ他の一族で行方不明になってるメタルヴマがいるとか、聞いてない?」
ルビーがそう言うと、エメラルドは顎に手を当ててこう答えた。
「それも聞いてないわね」
エメラルドはこう続ける。
「そもそも行方不明者がいれば、この狭いミクロコスモスのことだし既に話が回ってるはずなんだけど」
まだ行方不明になってから日が浅いのかしら?とエメラルドは首を傾げる。
「…確かに」
よくよく考えたらおかしいな、とルビーは顎に手を当てる。
「そもそもこのミクロコスモスの住民なのかしら?」
もしかして外から来たとか…とエメラルドは呟く。
「いや、それはないと思う」
あたしらが元いた世界にいたメタルヴマは全員こっちに来たから、もう人間世界にメタルヴマはいないはずとルビーは顔を上げる。
「じゃあどこから来たって…」
エメラルドがそうこぼした時、不意にふーっふっふと高笑いが聞こえた。

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