「この子はその辺で行き倒れてた身元不明者…」
ルビーがそう言いながら青緑色の髪のコドモに目を向けると、クリスタルはチッチッチと指を振る。
「その子はただの身元不明者じゃない」
そもそもその子はまだ誰も知らないの、とクリスタルは笑う。
「それってどういう…」
エメラルドがそう聞こうとした所で、クリスタルはこう言った。
「その子の名前は“グランディディエライト”」
わたしが作ったばかりの、最新のメタルヴマよとクリスタルは続けた。
「最新の、メタルヴマ…」
サファイアはそう呟きながら青緑色の髪のコドモに目を向ける。
他の皆も青緑色の髪のコドモに目を向けた。
「しかも、それだけじゃないの」
クリスタルは得意げに続ける。
「その子の特殊能力は“未来予知”」
どうでしょ、すごいでしょ?とクリスタルはウィンクする。
「どこの一族も、自分たちの陣営に欲しいでしょう?」
きっと、取り合いになるでしょうね〜とクリスタルは笑った。
「…」
一同は“グランディディエライト”と呼ばれたメタルヴマを見ながら沈黙する。