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Metallevma:GRANDIDIERITE Ⅻ

「この子は、当分あたしらが預かるよ」
んで今度ミクロコスモスの有力者でどこの一族のナワバリに住ませるか話し合おう、とルビーは顔を上げる。
「そうすればクリスタルの思惑通りにはならないでしょ」
ルビーがそう言うと、エメラルドはそうねと頷く。
「その方が争いは避けられそうだし」
やたらめったら争うのも、疲れちゃうしねとエメラルドは微笑む。
「…てな訳で君は今日から当分の間あたしらのトコで暮らすことになったから!」
よろしく〜とグランディディエライトにルビーは笑いかける。
「え」
ちょっと…とグランディディエライトは唖然とする。
「じゃ、あたしらはこの辺で」
行くよサファイア、“グラン”とルビーは元来た道へ戻ろうとする。
「うん」
サファイアはそう頷いてルビーの後に続く。
「ぐ、“グラン”?」
“グラン”と呼ばれたグランディディエライトは困惑する。
「ほら、行くよ」
ルビーがそう振り向きざまに言ってきたので、グランはあ、うんとその後を追った。
エメラルドとゴシェナイトはその様子を静かに見届けた。

〈おわり〉

  • Metallevma
  • 明日おまけを投稿するよ〜
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