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Metallevma:水晶玉は流星を見通す その⑪

「さて……」
凄まじい殺気を放ちながらローズを自分の背後に庇い、ルチルは二人に相対する。
「ローズちゃんは、本来ならこんな簡単にやられるような奴じゃない。貴様らがどんな卑怯な手を使ったのかは知らないが……肉片の一片すら残ると思うなよ?」
「ふむ、何をそこまで激怒しているのやら……我が同胞を2対1で下しておいて、卑怯はそちらだろう?」
“天鉄刀”テーナイトは呆れたように言い返す。
「黙れ! 私の仲間をあんな目に遭わせておいて!」
ルチルの放つ水晶柱を、テーナイトは隕鉄で迎撃し、1発残らず叩き落す。
「アメシストは! 両腕と片脚を失って“流星刀”に手傷の一つも負わせられなかったんだぞ! あれが『卑怯』であってたまるか!」
最大出力の水晶柱を3発生成し、超高速で叩き込む。
「ほう! 我らの鍛造技術はそこまで圧倒的だったか! 嬉しい事実が聞けたなァ?」
テーナイトは高笑いし、巨大な隕鉄塊1つで全てを押し返した。
それでも落下運動を続ける隕鉄塊に引き続き水晶柱をぶつけ続けるが、隕鉄塊の硬度と質量に弾かれ、その威力は全く減少しない。
隕鉄塊は全てを粉砕して尚止まること無く、落下地点にいたルチルとローズをも巻き込んで地表に衝突した。

  • Metallevma
  • 密度だけで3倍近く差があるしなぁ……
  • ルチルが弱いんじゃなく隕鉄どもが強すぎるんや
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