他人が言う、「独りが辛い、苦しい」って感覚が分からない。
正確には、分からなくなってしまった。
小学校の頃から独りでいることが多くて、連む子がいてもトラブルになったりして苦しくて。
最終的に中1の頃に最初の限界が来てとうとう「何も感じなくなった」。
寂しさも怒りも悲しみも、ほとんど感じられなくなった。
独りでいることが「異常」とは思わなくなった。
それ以降ぼくは事実上の一匹狼になった。
中3の時に2度目の限界が来て怒りに任せて学校で暴れかけたことはあったけど、それ以外で家の外で感情を感じたことはあまりない。
最近は大学に入って学園祭実行委員会で活動する内に感情が甦ってきたけれど、「寂しさ」と「怒り」だけは中々感じられないんだ。
まぁ大学は敷地が広大かつ学生数も馬鹿みたいにいるから単独行動する子がかなりいるんだけどさ。
それでも独りでいることになんとも思わない。
ただここで皆が「独りが苦しい、寂しい」と言う度に、ぼくは「寂しさを感じられない自分は異常なのではないか?」と考えるようになっている。
だから「寂しさ」を感じられることは己が「普通」の人間である証だと思うね。
だから気負う必要はないさ、と言ってみる。