「…」
教室に入ってみたものの、中は廊下に負けない位騒がしかった。
ボクは担任に教えてもらった席に向かって歩みを進めるが、教室にいる生徒達は気付かないのか相変わらず騒いでいる。
…まぁ、ボクの存在に気付かれて白い目を向けられるよりはマシだからそれでいいのだが。
そう思いつつボクは座席につく。
教室に入るのは4月ぶりだが、教室の風景はあまり変わらない。
強いて言うならみんな仲良くなった位だが…
「滋賀さん?」
不意に背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
ギクっ、とボクは思った。
まさかと思い恐る恐る後ろを見ると、そこには背の高い明るい髪を高い位置で束ねた少女が立っていた。
「…論手、乙女」
ボクは絞り出すように呟いた。
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企画「続きが知りたい」参加作品にして「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の番外編です。
基本は好きなように書いて頂いて構いませんが、
「ハブ ア ウィル」本編世界に影響が起こらない程度にして欲しいな、と思います。
「ハブ ア ウィル」を普段から読んでいる方ならまぁいいけど、普段読んでない人はまとめやぼくのマイページから「15.オーベロン」を探して読んだ方が書きやすいと思います。
とりあえず、あとはお任せします。
補足。
もし続きを書いて下さる方がいたらタグにタイトルをコピペした方がいいと思います。
また、タイトルが長くてタグ1個に収まらないのでタグ2つに上手いこと分割してやってください。
あと誰も続きを書かないようであればぼくが書きます。