0

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 17.ヨウコ ⑰

「いつ誰が自分を失うかも分からない状況で、アンタは異能力者と一緒にいられるか?」
ネロはわたしの目をじっと見据えて言った。
「…わたしは」
わたしは、とわたしは呟く。
「それでも一緒にいるよ」
異能力者と関わるよ、とわたしは力強く言う。
「だって、友達じゃない」
わたしがそう言うと、皆は苦笑した。
「友達、か」
「ハハハ、良い度胸じゃねぇか」
「ボ、ボクは友達だなんて認めてないけど…好きにしろっ」
それぞれが思い思いの反応をした所で、わたしはこう言った。
「…皆、ありがとう」
そう言って、わたしは笑った。

〈17.ヨウコ おわり〉

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
  • 次のエピソードに続け!
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。