私のヒーローは、中学時代に通っていた塾の先生です。
私には背伸びをしたような塾で、ハラハラしながら受けた入塾テストがボロボロだった様子もその先生に見守られながら受けていました。
それからいつの間にか、前まで誰も見向きもしなかった私の成績表も目を当てられるようになりました。
根気強くみんなと同じように教えてくださり、いつも冷静でそれでいて優しく、私が思い詰めてしまっていた時は寧ろ気にさせないようにいつも通り振舞っていただけたのが本当に嬉しく申し訳なく思いました。
その数々の心配りから私は自分で結果を掴めるようになりました。3年もすると先生は退職されていってしまいましたが、あの時与えてもらえた視界が開けた感覚は今でも忘れないでいたいと思える一生の宝物です。
自分もあんな風な人になりたいとあの頃から今でも変わらずに思わせてくれる、私のヒーローです。