ふわり、と建物の屋上に青髪の人物が舞い降りる。
建物の屋上に着地すると、その人物の背にある翼は消えてなくなった。
青髪の人物はこつこつと高いヒールの音を立てつつ屋上の塔屋の扉を開ける。
そしてその中の階段を降りていった。
「…」
階段を降りていくと、広々とした物置に出た。
物置の中ではどこか異質なコドモたちが古びたテーブルを囲んでいた。
「あ、ピスケス」
古びた椅子に座っている金髪にツノの生えたコドモ、キヲンが青髪の人物に気付いて声を上げる。
他の皆も一斉にピスケスに目を向けた。
「あら、皆お揃い?」
ピスケスがそう言うと、暇だからな、とキャップ帽に赤髪の人物、露夏が言う。
「お前も暇そうだな」
露夏が笑うと、ピスケスはそうでもないわよと返した。