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櫻夜造物茶会 Act 2

「こっちも”学会“で忙しくてね…」
そう言いながら、ピスケスは席に着く。
そしてテーブルの上に何やらカラフルな液体の入った小瓶を置いた。
「?」
見慣れないアイテムにキヲンと露夏はテーブルに身を乗り出す。
「なぁにこれ?」
キヲンが尋ねると、ピスケスはふふと笑う。
「魔術道具よ」
綺麗でしょうとピスケスは言う。
「へ〜」
キヲンはそう言って小瓶を手に取った。
「ところでお前」
話が一段落した所で、ピスケスは目の前の黒髪のコドモに向き直る。
「急な依頼なんだけど」
黒髪のコドモことナツィは紅茶を飲みながらピスケスに目を向けた。
「何だよ」
ナツィにそう言われて、ピスケスはふふふと笑う。
「お前、誰でも簡単に魔術が使える魔術道具って知ってるかしら?」
聞かれて、ナツィは何だよそれと聞き返す。

  • 櫻夜造物茶会
  • このエピソードは長めです
  • どうぞお付き合いください
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