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櫻夜造物茶会 Act 5

「と言う訳でお前、私達の手伝いをしてくれないかしら?」
お前のためにも、とピスケスは続ける。
「…」
ナツィは暫く黙っていたが、やがてため息をついた。
「分かった」
“学会”に手を貸す、とナツィは諦めたように言った。
「まぁ、ありがとうね」
ピスケスは笑顔でそう返した。
「ねーピスケス」
話が一段落した所で、キヲンがピスケスに切り出す。
「ボクも付いてっちゃダメ?」
「ダメだ」
キヲンがそう言うや否やナツィが嫌な顔をする。
「これは“学会”の任務だから、ついて行くのはダメ」
遊びじゃないんだし、とナツィは冷たくあしらう。
「えーやだー」
ナツィのケチーとキヲンはその場でじたばたする。
「ンなこと言ったってダメなモノはダメだ」
少しくらい我慢しろ、とナツィはそっぽを向く。
「むー」
キヲンは頬を膨らませた。

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