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ファヴァー魔法図書館 #52

『助手【ラッソ】』

『棘夢詩』
【僕の外側は磨かれたギョク
僕の内側は研がれたケンザン
現実では僕はギョクだ
しかし夢とはシィムーンの様な物で
何でもひっくり返す
夢は不干渉地帯
ケンザンは容赦無く僕を貫く
まるで羿の様に
裏切る嫦娥の様に】

「ねぇ、ラッソ。嫦娥伝説って知っているかい?」
「この間聞きました。」
「ふふふ、君はホントに稗田阿礼みたいだね。
この間って数千年前だよ。」
「稗田阿礼とは?」
「ああ、まだ話して無かったね。
いくら劣化しない脳だとしても知らない事は知らないよね。」

ラッソは見聞きした事を忘れない
「ねぇラッソ。辛く無いのかい?
忘れられないって事は辛いと思うんだけど。」
「私は大丈夫です。」
「そうかい......辛くなったら僕に言うんだよ。」
「了解しました。」
ラッソは見聞きした事を忘れない。

「ラッソ。この本をあのブロックの最端地点に置いてきてくれるかな。
グリモワールはもう入っているから。」
そう言って、管理人はカンテラの火を渡した。

P.S.戦闘描写はいつか書きたいけど、今の僕の文章力では到底ムリなんだよなぁ。

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