「おーいピスケスー」
今どうなって…と露夏も駆け寄って来る。
「って、なんだよきーちゃんとかすみもいたのか」
意外な人物に気付いて露夏は驚く。
「勝手について来たみたいよ」
「げっ、マジかよ」
ピスケスに言われて、露夏は思わず後ずさる。
「お前ら、なーんでこんな所まで来ちゃったんだよ」
おまいらコドモが来る所じゃないってのに、と露夏はキヲンの顔を覗き込む。
「えー露夏ちゃんだってコドモじゃーん」
「おれに比べればって意味ですー」
全く…と露夏は呆れた顔をした。
「まぁまぁとにかく」
ここでピスケスが手を叩いて皆の注意を引きつける。
「ここで喋っている余裕はないわ」
アイツをご覧なさい、とピスケスは視線を建物の方に向ける。