「!」
桜色の髪のコドモはこちらに向かってくる人工精霊達の様子に気付き、蔓を伸ばす。
しかし2人はそれを易々と避けた。
「このっ!」
ナツィは鎌を桜色の髪のコドモに振りかざすが蔓で受け止められてしまう。
だが即座に鎌を消し、蔓の束を足場に飛び上がる。
「⁈」
桜色の髪のコドモは困惑していると、どこからともなく矢が飛んできた。
矢が飛んできた方を見ると白い翼を生やした青髪のコドモが建物の上にいた。
「うふふ」
「あなたよくも…」
桜色の髪のコドモがそう呟いた時、不意に足音が聞こえた。
見ると帽子のコドモが包丁片手にこちらへ突っ込んでくる。