0

とある小説について。 No.1

「...お前か。」お前だったのか、と。
死に際に、そんな芝居じみた台詞を言うことになるとは、思ってもみなかった。
(ああ、あの時、彼奴に会っていなければ...)
ーー事の始まりは、一か月前。
俺は加藤優(かとうすぐる)、普通のサラリーマンだった。表向きは。夜には、巷で噂の義賊、「ナンバー10」として『仕事』をこなしていた。
元々得意だったpcの技術を利用して、色々なところの汚職やハラスメント事情を暴く、それが「ナンバー10」としての俺の仕事だった。

  • 小説
  • 読書中毒者の書いた話
  • レスください。
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。