「マスター!マスター!すっかり遅刻ですよ⁉︎何してるんですか!起きてください〜‼︎」
と、起きろコールをしながら階段を駆け降りる騒音、彼の名はミル。ここの「マスター」の唯一の従者である。
この国では「魔術師」が非常に重宝されており、
特に、人々に助言や警告を与える魔術師は「魔導士」の称号を与えられていた。そして、ここの「マスター」は、この町でただ一人の「魔導士」であった。
「うーん、あと五分、あと五分だけ...!」
そう唸りながら起き出してきた13歳位の少女。
彼女が「マスター」こと町でただ一人の魔導士、
「夕暮れの魔導士」。名をリンネと言う。
「私は『夕暮れの魔導士』だよ...?仕事はいつも夜からじゃないか...あと五分で善いから寝かせてくれよ...」
「駄目です」
「寝かせてください...!」
「丁寧に言い直しても駄目です。」
「ケチ...」
彼女は低血圧なのも相まって、朝は本当に起きない。更に面倒くさがりという事で、午前の書類仕事は本当にやりたがらない。まぁ、彼女でなくても構わない様な資料整理等が主なので無理もない。
と言うかそもそも、午前は朝食と訓練でほぼほぼ終わる。今日が特に早かっただけとも言う。
企画参加ありがとうございます。
こういうタイプの主従、いいですね〜
魔術×主従(のようなもの)ネタは自分もやってたりしてね(今投稿してる物語もそれに連なる物語だったり)。
続き、楽しみにしてますね。
ありがとうございます!
これからもいろいろ投稿していきます。