「ええ、と言うか大丈夫なの?電車。」
「あっ!手前この野郎、今ソレ言うか⁈あー、もーいい、走って帰る。」
そう言って駆け出す俺を引き留めた蘭。
「あ?何だよ帰らせろよ。」
「待って、三分だけ!連絡先だけ頂戴!」
「...分かった。」
承諾してしまった己の恨めしさときたら!
形容することは不可能だと判断したので省くが。
(まぁ、どうせ断ったら面倒くさいだろうし良いか。大した連絡来ないだろうしな。)
「あー、じゃ、ほら、LINEだけだから!」
「善いって言ったの聞こえてたか?」
「うんうん、勿論聞こえてた。ちょっとした悪戯。」
ぶつぶつ言いつつも、連絡先を渡した俺。
タイムリープして鉄拳をお見舞いしてやろうか。