現在時刻4時半。
冬なのである程度日は沈んでいる。
クリアウルフは夜行性。
そろそろ出てきてもおかしくない時間帯だ。
「来ないですね。」
「三十分かそこそこで来る訳無いけど...。
来ないねぇ、もうかなり眠いのに。早く来ないかなぁ。」
「ほんとにそうですねぇ。」
「あ〜!もう!とっとと片付けて帰って寝たい!
何でこんな来ないかなぁふざけんなこのやろー!」
「...子供ですか。」
「幾つに見える?」
「......」
誰も彼女の実年齢を知らない。
見た目通りの13だとか、いやいや、80歳超えだとか、いろいろな説が飛び交いまくり、ある種の都市伝説と化している。
「...13ですか?」
「皆んなそれを言うねぇ、外れだよ。と言うか13って、君より歳下じゃないか。君より歳下だなんて、かなりの屈辱なんだけど。」
割と酷いコトを言われた気がするが無視する。
しかし次の瞬間。
「伏せろっ!」
「!!!」