「と言うかさぁ、昔の僕、結構やんちゃしてたじゃん?正直黒歴史だよねぇ。」
「黒歴史があるってのは、昔の未熟さが恥ずかしくなる位立派になったって事じゃねぇの?知らねぇけどよ。」
全く。酒の肴に昔話はやめてくれ。できるものなら思い出したくない。
「成程ねぇ。じゃ、多分優は黒歴史ないね。何にも変わってないもん。」
「...喧嘩売られるって事で善いか?」
「さてどうでしょう?」
...完璧に舐められている。
「よーし喧嘩だちょっと表出ろ?」
「やだぁ、再会早々喧嘩なんてやめなよぉ。」
喧嘩、と言うワードに反応してカウンターの中年の男が振り向いた。うわ、目ぇあった。
「...場所変えようか。」
「悔しいけど今回は同意する。」
心の底から不本意だが。