0

とある小説について。 No.8

「と言うかさぁ、昔の僕、結構やんちゃしてたじゃん?正直黒歴史だよねぇ。」
「黒歴史があるってのは、昔の未熟さが恥ずかしくなる位立派になったって事じゃねぇの?知らねぇけどよ。」

全く。酒の肴に昔話はやめてくれ。できるものなら思い出したくない。

「成程ねぇ。じゃ、多分優は黒歴史ないね。何にも変わってないもん。」
「...喧嘩売られるって事で善いか?」
「さてどうでしょう?」

...完璧に舐められている。

「よーし喧嘩だちょっと表出ろ?」
「やだぁ、再会早々喧嘩なんてやめなよぉ。」

喧嘩、と言うワードに反応してカウンターの中年の男が振り向いた。うわ、目ぇあった。

「...場所変えようか。」
「悔しいけど今回は同意する。」

心の底から不本意だが。

  • 小説
  • 読書中毒者の書いた話
  • レスください。
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。