「いってきます。」森矢、早見、林が行く。
「いってらっしゃい。」
もちろんこの後、清水、七川、松田、梅屋も行く。大体の家事はこの4人でやっている。まあ、遅刻常習犯の七川に合わせるから、いつも皆遅刻する。
「よ、おはよう。」
「よ、じゃなくて。健遅刻だよ。」
親友の知松和人(ともまつかずひと)から言われた。そういえば視線が痛い。
「わっ。カズありがとう。」
急いで一限の準備をする。すると教授がやってきた。
「早見、これやって。」
「はい。」
仕事は多くて忙しいが、結構充実している。
「おーい、清水。起きろ。」
「うう…。」
まったく。清水はよく寝る。それを起こすのが俺の役目である。
「梅屋くん、弁当一緒に食べよう。」
「分かりました。」
さっきから得体の知れない女子たちに連れ回されていた。松田さんなら誰も知らないような場所に連れていってくれるはず。