(え、これ、俺って事だよな?どうすんだこれ!)
半ばパニック状態で走り回る。
そして思い出す。
(俺って...蘭に殺されたはずだったよな?)
つまり。
(遺体は...まだあの路地にあるのか?)
確かめるしかない。
あわよくば、私物も回収したい。
色々大変な事、主に黒歴史になりかねない。
どうすべきか。
(まずは、何か荷物を運ぶ手段を...)
そこで俺が目を付けたのは。
(確か押し入れの中に、小さい頃の鞄があったはず...!)
押し入れを漁ってみると、
「にゃ!」(あった!)
幼稚園に行く前位に使っていたリュックサックが見つかった。
(声を出しても『にゃ〜』にしかならないんだな...)
背負ってみると、丁度良い感じだ。
「にゃにゃ!」(よし...行くか!)