そして降り注いだ氷塊は全て。
“なっ?!何だ⁈”
彼女の上空2メートル程で停止した。
彼女は微笑んでで語りかけた。
「君、魔術師を知ってるかい?」
“...それ位知っておる、貴様舐めているのかッ!”
完璧に怒らせてる。
どうするつもりなんだ。
彼女は杖をつきながら続ける。
「でねぇ、魔術師は杖がないと魔術を使えないのだよ!つまりね、君が一発目で杖を破壊しなかった時点で、負けていた様なものだったのだよ。可哀想にね。」
“フン、余り馬鹿にしてくれるなよ小娘。杖の破壊をしなかったのはな、その様な事をせずとも貴様を殺せるからよ!”
一気に飛びかかるクリアウルフ。
「マスター危な...ッ⁈」
クリアウルフが飛びかかり、爪で切り裂かれる!
そう思った刹那。
“なッ⁈⁈”
彼女の姿が...視界から消えた。
それと同時に、クリアウルフも体勢を崩す。