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深夜の珈琲占い No.12

“...!”

クリアウルフの顔から一切の表情が消えた。

“待
「じゃあね。」

彼女が杖を振る。
次の瞬間、クリアウルフの体を青い炎が包んだ。

「やれやれ、呆気なかったね。」

残念そうに呟く彼女。
不死鳥によって、外傷無く焼き殺されたクリアウルフを見ると。

「な...ッ⁈」
「やっぱり、か。外れて欲しかったんだけどね...。」

クリアウルフの死体。
その額には黒々と逆五芒星が刻まれていた。

「これは、使用禁止の魔術のはず...!どうして...!」

彼女はワイヤーを拾い上げ。
傍らの木に向かって投げつけた。

「マスター⁈何を...!」
「出てくれば善いのに。ねぇアリス?」

返事は無く、ワイヤーが切り落とされた。

  • ぼくのわたしの主従関係
  • そろそろ一区切り
  • 感想あればレスください、歓喜します。
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