「…そう言えばメイ、お前さんいくつなんだい?」
随分しっかりしてるけど、と師郎がふと尋ねる。
「わたし?」
10歳、小5だよ?とメイは答える。
「しょ、しょしょしょ小5⁈」
この発言にネロは飛び上がる。
「小5って…ボクより年下⁈」
うっそぉ…とネロは耀平の陰から顔を出して呟く。
対するメイは、同い年じゃないの?と首を傾げている。
「実はな、ネロはこんなにちっちゃいけど中1なんだ」
だからよく小学生に間違われるんだぜ、と師郎が笑いながら言う。
ネロは恥ずかしいからやめて~と顔を赤くしていた。
メイはふふふと笑った。
…と、ここで休憩スペースの入り口の方からメイーと声が聞こえた。
見ると先週メイの側にいた母親らしき女の人が立っていた。
「あ、ママ」
メイはそう言って立ち上がろうとするが、ここでネロがあ、待って!と彼女を引き留める。
メイは?と振り向いた。