「ヴィオラ、初仕事」
「初仕事!?なになに!?」
「初っ端から悪いけど命懸けてもらうよ」
「えっ」
そんな会話の後、ニトに連れて来られたところは屋敷の地下室だった。周りを見渡すと、ガラス張りの個室の中で動物達が自由に過ごしている様子が目に入る。
「この子たち、僕の眷属なんだけどね、普通の動物じゃないわけよ」
「?うん」
「彼らをあそこから出して、触れ合えるかどうか試してほしい。いっぱいいるから、あの辺の一部だけでいいや」
「命懸けるほど危険なの…?」
「うん、まあね。腕の一本二本くらい持ってかれるよ」
「ぐええええ!まじで!?」
「詳細な仕事内容としては、あのケージを開けて、彼らと簡単に挨拶して触れ合うだけのものだけど…もし噛みついたりしてきたらケージに戻して、このガムテープを貼っておいて」
さらりと仕事内容を告げ、ヴィオラの手にガムテープを持たせると、ニトは踵を返す。
「じゃ、僕が帰ってくる前に終わらせてね」
「えっ!?ちょっ、ニトぉ!?」
to be continued…