「6ー3で大東参賀高校の勝ちです、げぃむっ!!!」
「あざしたっ!」
よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!アルプスの大歓声。きらめく吹奏楽の数々。高校野球で夏の頂点に立った、俺たち。やっと、次は俺らの代か。
俺たちの代なら先輩たちがなしえなかった、秋、春、夏の三連覇をできる。超えられる。俺らは常勝の大東参賀でも特に期待される世代だ。まけるはずがない。俺はピッチャー小宮山隼人。この大会でも先輩たちに負けず、先発入りしてきた。スカウトも見守る中で投げ、今大会のポジションごとの最優秀選手を決める、ベスト9にも選出された。俺以外にも2年生には、相棒でキャッチャーの橋爪大樹。強打の長距離ヒッター橋本通。必ずバットに当てる田中総士、中継ぎ投手の垣間がいる。
「徳錠スポーツです!小宮山投手、来年への意気込みをお願いします!」
(は?俺らが優勝に決まっとるやろ。聞くまでもない質問や。とりまテンプレ読むか。)
「来年も先輩方に追いつけるように頑張ります!」また、戻ってくると思って甲子園の土に名残惜しさもなく、さっさとロッカールームへ向かった
おっ、第1話ですね。
ここからどう物語が転がってくか、楽しみです。