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廻るは因果、故に舞い散る桜の刃 一

ピピピピ...

五畳の和室に、目覚まし時計が鳴り響く。
そこには、目覚まし時計に手を伸ばす少女の姿があった。
少女の名は波留川桜音(はるかわさくね)。
この屋敷に住んでいる中学生である。
彼女は階段を降りて、洗面所へと向かう。
そして。

「起きてたのかい?今日は遅いね。」

彼女に後ろから声を掛けたのは光(ひかる)。
この屋敷の主である。

「御早う御座います、先生。」

彼女は光を「先生」と呼ぶ。
光が「好きに呼び給え」と任せた結果、「先生」に落ち着いたらしい。

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