光は桜音に声を掛け、すぐに窓から飛び降りた。 来客らしい。 この時間に来るということは、光に用があるのだろう。 光は、人間ではない。 霊感のある人にしか分からないらしい。 他の人には見えないらしいが、桜音の目には、狐の様な耳と尻尾のついた光の姿が映っている。