ネクロマンサーとコマイヌは手を取り合ってメイを探し始めた。
2人の異能力を組み合わせることで圧倒的に人探しの効率は上がっているらしく、2人は確かな足取りで森のようなエリアを歩いていった。
わたし、黎、師郎も、その後に付いて行った。
「…あっ」
木々が生い茂る中で1人、髪の長い少女を見とめたネクロマンサーは、思わず彼女に駆け寄る。
「メイ!」
ネクロマンサーが異能力を使うのをやめつつそう声をかけると、メイはネロ!と笑顔を見せた。
「どこ行ってたの?」
再会早々メイに聞かれて、ネロはえ?と驚く。
「どこ行ってたって…」
どっか行ってたのはメイの方じゃ、とネロが言いかけた所で不意にネロの背後から高笑いが聞こえた。
「⁈」
バッと声がする方を見ると、さっきまで誰もいなかった場所に白ワンピースにツインテールの少女が立っていた。
「ご機嫌よう」
ネクロマンサーにまだ見ぬ異能力者さん、と少女は笑みを浮かべる。