「マスター!大変ですよ!」
「何だい?君、朝から元気だね。」
そう言うと、少女がベッドから身を起こす。
彼女の名はリンネ。
この町で唯一の魔導士であり、僕、ミル・ロットの師でもある。
「この前駆除したエリアに、またクリアウルフが出たって...!」
「またかい?えー、面倒くさいなぁ...。」
「今、近くの住民が避難してるって...!」
「...‼︎」
彼女は飛び起き、杖を一振りした。
あっと言う間に、僕も彼女も何時もの仕事着に着替えていた。
「行くよ。」
「はい!」