「あれ、どうしたの耀平」
何かあったの?とわたしは聞いたが、耀平は黙ってそっぽを向いた。
「どうしたの?」
わたしが再度聞いた時、ははーんと笑いながら師郎が耀平の肩に手を置いた。
「お前ネロが他の人といちゃいちゃしてるのが許せないんだな~」
師郎がそう言うと、耀平はち、違うし!と自分の肩に置かれた師郎の手を払う。
「別に、ネロを独占したいとかそういうのじゃ…」
「俺そこまで言ってないぞ」
「うるせー‼」
師郎からのいじりに耀平が反論し、わたし達は思わずふふと笑う。
ネロとメイはその様子を見て、笑みを浮かべながらわたし達の方へ近寄った。
〈18.メドゥーサ おわり〉