「…邪魔だなぁ…」
律はため息をついた。昔から妙に律の家は化け物に好かれがちだった。今も、湯船を巨大な金魚が一匹で陣取っており、謎の粘液が風呂場をべったりと汚していた。
「帰ってくれないかな…」
呟きながら湯船に溜まった水を抜く。金魚が慌ててビチビチしだしたが、気にしない。
「ア…アアア…」
気にしない。
「…あれ…シャワーヘッドに血…」
触ってみると、熱かった。脊髄反射で手が引っ込むくらい熱かった。
「…あっつ」
律は渋い顔をして雑巾で血を拭き取る。
(しかし何の血なんだ…金魚のじゃあるまいし)
暫く拭いていると、湯船にいた金魚が凄い勢いで縮み始めた。律はなんとなく申し訳なくなり、桶に水を入れ、金魚をつまんで桶に放った。
「ア」
不意に律の足に、生温い何かが触れた。
「…?」
見下ろすと、そこにいたのは小さな人魚だった。
企画参加有難う御座います!
風呂掃除...僕は嫌いです(笑)
続き、楽しみにしてます!
あらま。全く続き書く気ありませんでした。
…というか今更このコメント見つけてくださってるのかしら?タイトルは非常に適当です。