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迷兎造物茶会 Act 1

小さくも大きくもない駅の傍の、小さな人気のない公園にて。
どこか異質なコドモ達が溜まっている。
コドモ達は見た目は普通の人間と変わらないが、どこか雰囲気は人間と違うものを纏っていた。
「おーいナツィ〜」
滑り台の頂上から、金髪にカチューシャを身に付けたコドモがベンチに座る黒髪のコドモことナツィに手を振る。
しかしナツィはそれを無視した。
「こっち向いてよ〜」
金髪のコドモは不満気な顔をしたが、当のナツィはそっぽを向いた。
「…きーちゃんに手を振ってあげたら?」
ナツィの隣に座るジャンパースカート姿のコドモ…かすみはそう言ってナツィを諭そうとするが、ナツィは嫌そうな顔をするばかりだ。
「…ナツィ」
「めんどくさい」
ナツィはポツリと呟く。
「そもそも、なんで俺がコイツらの遊びに付き合ってやらなきゃならないんだ」
俺はかすみの所でお茶してたかっただけなのに、とナツィは不満気な顔をする。

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