店内で量り売りのお菓子を眺めていた短髪のコドモはそう冷やかす。
「…何もないし」
「何かあるってば〜」
短髪のコドモがからかうと、ゲーリュオーンは黙り込んでしまった。
「…まぁまぁ、イフリートもワイバーンも、ゲーリュオーンをあんまりからかわないの」
困ってるでしょう?と二つ結びの少女の傍に立つ青緑色のパーカーを着た長髪のコドモが2人をなだめる。
「ちえー」
「はいはい」
イフリートと呼ばれた金髪のコドモとワイバーンと呼ばれた短髪のコドモはそれぞれそう答える。
「大丈夫?」
ゲーリュオーン、と長髪のコドモはゲーリュオーンに尋ねる。
しかしゲーリュオーンは別にとしか答えなかった。
「お前に心配される筋合いはない」
ゲーリュオーンはそう呟いて店の奥へ行ってしまった。
「…」
長髪のコドモは心配そうに沈黙するが、すぐに二つ結びのコドモにデルピュネー?と声をかけられた。
「なぁにビィ」
デルピュネーと呼ばれたコドモはビィと呼んだコドモの方を向いた。
「どうしてゲーリュオーンのこと心配するの?」
あんなにビィたちのこと突き放すのに、とビィは続ける。
冒頭1行、この文を忘れていました。
と言う訳で脳内補完してね。
「えー絶対何かあるじゃーん」