4岐路
スクールバスが落ちた谷底には、川が流れていた。
俺はその川に流されて、北方の集落に行き着いた。
そこで、とある老人に助けてもらった。
その老人は、今俺がいるのが戦闘民族の集落である事、国では死んだ者として扱われており、戻る事はできないし戻らない方が善い事を教えてくれた。
数日間看病してもらい、四日目に部族長に呼び出された。
「お前には、今二つの道がある。此処を出て、近くの村でただの農民として生きるか。それとも、此処に留まり、我々の仲間になり生きるか。どちらか選ぶといい。前者を選んだ場合は、近くの関所まで送ってやろう。日没迄に決めて、夕方また此処へ来い。」
俺は後者を選んだ。
あの看病をしてくれた老人の元で一緒に暮らす事になり、その老人から戦闘について教わった。