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迷兎造物茶会 Act 2

「まーたまにはいいじゃんかー」
中々屋外へ出ないどっかの誰かさんにとっては気分転換になるんじゃね?と赤髪に帽子のコドモがナツィ達に近づきながら笑う。
「なんだよソレ」
俺に文句かよ、とナツィは顔をしかめる。
「お前のこととは一言も言ってませーん」
赤髪のコドモ…露夏は視線を逸らしながら言う。
「…」
ナツィは呆れたように隣に座るかすみに寄りかかった。
するとここで少し離れた所からコドモの声が飛んできた。
「ねー露夏ちゃーん!」
こっち来て〜と露夏に雰囲気の似た、パーカーのフードを被った小柄なコドモが飛び跳ねる。
その傍には青髪のコドモも立っている。
「おー、今行く〜」
露夏はそう言いながら2人に近付いていった。
「どうしたー”夏緒(かお)“ー」
露夏がそう呼ぶと、”夏緒“はたたたと露夏に駆け寄る。
「見て!」
たんぽぽの綿毛!と夏緒は露夏に手に握った白い綿毛を見せた。

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