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迷兎造物茶会 Act 4

少女はありがとう、と言って綿毛を受け取った。
「夏緒は優しいなぁ」
その様子を見ていた露夏が夏緒に近付きながら言う。
「さすがはおれの“きょうだい”」
そう言って露夏が夏緒の頭を撫でると、夏緒はえへへと笑った。
「2人はきょうだいなの?」
少女が尋ねると、露夏はそうだぞ〜と答える。
「あともう1人いるんだけどな」
ここには来てないけど、と露夏は付け足す。
「いいなぁ〜」
わたし、きょうだいいないからと少女は呟く。
「ふーん」
夏緒はそう頷いて、こう尋ねる。
「…そう言えば、きみの名前は?」
自分は夏緒って言うの!と夏緒は明るく言う。
「わたしは…三穂野 蛍(みほの ほたる)!」
蛍って呼んで、と少女は笑う。
「よろしくね、蛍ちゃん」
夏緒はそう言って蛍の手を取った。
「あら、良かったじゃない」
お友達になったのね、とここでピスケスが3人に近付いてきた。

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