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CHILDish Monstrum:カミグライ・レジスタンス その④

突然、辺りにサイレンの爆音が鳴り響いた。
「な、何⁉」
「何だ、『外出許可』は初めてか?」
私に反してフェンリルとスレイプニルは落ち着いている。
「ガイシュツキョカ?」
「フェンリルが勝手に言ってるだけだから。……まあ、外に出られるって意味では間違ってないけど」
「そうなんです? で、何が起きてるんですか?」
答えてくれたのは、フェンリルの方だった。
「ああ、外にインバーダが湧いたんだ」
その答えは、別に驚くべきものでもなかった。
「けど、それなら外で動いてるモンストルムが何とかするんじゃ……?」
「それで何とかならないから俺らが呼ばれてんだろーが。だって考えてもみろ、俺らがここに閉じ込められてる理由は何だ?」
私の場合は、最初にインバーダと戦った時に周りにひどい被害を与えたからで……。
「……あ」
「ようやく気付いたか。そのくらい大規模な能力が無きゃ間に合わねえ程度に、状況は逼迫してンだ。もう1人仲間がいるから、ソイツも連れて行くぞ」
そう言って、フェンリルはどこかへ向けて歩き去った。スレイプニルに手招きされて、私も急いで立ち上がり、後について行った。

  • CHILDish Monstrum
  • フェンリルは5回くらい外出経験あり
  • スレイプニルは今回が3回目
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