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CHILDish Monstrum:怪物報恩日記 2日目

時、5時10分。場所、老人の家。わたしが寝かされている部屋は、客間だということだった。
合計で1日以上眠ったおかげで、全身の痛みはかなり楽になっていた。代わりに全身が怠くて、鉛でできているかのように重かった。布団から出られるような余力は残っていなかったので、耳を澄ませて家の中の様子を探った。家の中からは電化製品が動く音以外、何も聞こえない。あの老人は不在のようだった。漁師のようだから、早朝家にいないことは何もおかしくないが。
しかし、改めて思い返してみると、一人でいるというのはあまり無い経験だ。普段、待機中はいつも、相棒のダキニがぴったりと寄り添っていたから。
そういえば、わたしの相棒は無事だろうか。少なくとも、戦闘中に目に入った死体の中に彼女のものは無かった。まあ、ダキニは強いし、きっと大丈夫だろう。相棒との再会の為にも、今負っているダメージを早急に回復しなくてはいけない。とにかく眠って、自然回復に努めなくては。
12時5分、老人が部屋に入ってきた。手には粥の皿が載った盆を持っている。
食べるように言われたので、その通りにした。食事を摂れば、肉体の原料とエネルギーが手に入る。有難いことだった。

  • CHILDish Monstrum
  • 響きが似てるコンビ
  • この日記は全てナギニの脳内に展開されています
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