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迷兎造物茶会 Act 7

「確かに、これくらいの子が1人で公園にいるのは大変ね」
ピスケスもポツリとこぼす。
「そうなの?」
ボクよく分かんない、とキヲンは立ち上がりながら言う。
「母さんがどこへ行ったか分かるか?」
露夏が聞くと、蛍は…分かんないと答える。
「でも大丈夫!」
ママが急にいなくなることはよくあるし!と蛍は明るく言う。
「あたし、寂しくないよ!」
蛍はそう言ったが、露夏は心配そうな顔をした。
「…おれは、大丈夫じゃないと思うぞ」
露夏はポツリと呟く。
「蛍の母さんが心配してるかもしれないし」
露夏は蛍の肩に手を置きながら言う。
「だから、探そう」
おれ達が手伝うからさ、と露夏は笑いかける。
「本当?」
蛍が首を傾げると、露夏はうんと頷く。
「一緒に探そう!」
みんなもそれでいいよな、と露夏は顔を上げる。

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