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CHILDish Monstrum:CRALADOLE Act 8

ゲーリュオーンの指示を遮るように、イフリートは口答えする。
「…なぜ」
「お前においしい所を持ってかれたからだよ」
あのインバーダはおいらが仕留めるつもりだったのに、とイフリートは口を尖らせる。
「それと」
イフリートは右手の人差し指を立てながら続ける。
「お前が怪物態を使えないからおいらを連れてくつもりなんだろ」
イフリートがそう言うと、ゲーリュオーンは思わず俯く。
「確かに、自分は怪物態を晒すのを恐れている」
だがそれとこれとは…と言いかけたが、イフリートはもういいと止める。
「別にお前のトラウマに踏み込むつもりはねーから」
さっさと行くぞ、とイフリートは路上に落ちている長剣を拾って歩き出す。
ゲーリュオーンもそれに続いた。

インバーダ出現の一報から30分、クララドル市中心部にて。
巨大な爬虫類のようなインバーダが商業地を荒らし回っている。
しかし既に人々は避難し終えたのか街はもぬけの殻だった。
「おーやってるねー」
ぴゅーっと空を飛ぶワイバーンは額に右手でひさしを作りながら呟く。
そして5階建ての雑居ビルの屋上に舞い降りた。

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