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CHILDish Monstrum:CRALADOLE Act 11

「2人共!」
バリアを展開するデルピュネーと共にビーシーが2人の元へ駆けつける。
「小型種はみんな片付けたよ」
後はあの大物だけ、とビーシーはゲーリュオーンとイフリートに声をかける。
「…ゲーリュオーン?」
ゲーリュオーンの暗い顔を、心配そうにビーシーは覗き込む。
ゲーリュオーンはハッとしたように顔を上げた。
「大丈夫?」
ビーシーの問いかけにゲーリュオーンはあ、ああと答える。
その瞬間ガシャーンとインバーダにワイバーンが押し倒された。
「うおやっべ!」
ワイバーン押されてるよとイフリートは呟く。
「やっぱしおいらのでば…」
「いやいい」
イフリートがそう言って前へ出ようとした所を、自分が行くとゲーリュオーンが止める。
「じ、自分が行くって…」
お前怪物態は…とイフリートは言いかけたが、ゲーリュオーンは大丈夫と返す。
「別に使えない訳じゃない」
ただ、少し暴走するかもしれないだけと歩きながらゲーリュオーンは携えた槍を投げ捨てる。
「だから、その時は、頼む」
ゲーリュオーンはそうとだけこぼすと目の前の敵に向かって駆け出した。
「ちょ、ちょっと待て!」
頼むって…とイフリートはその後を追い始めたが、その時にはもう目の前のモンストルムは3つ首の翼の生えた巨人に変貌していた。

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