「な、何?」
ビーシーは震える声でそう呟く。
「おいおいマジかよ…」
イフリートは青ざめた顔でそうこぼす。
「>{”;‘]=}“|’$[€<‼︎」
ゲーリュオーンはまた叫び声を上げると、今度は3人に向かって突進した。
デルピュネーは再度バリアを張ったが見事に破られてしまった。
「!」
イフリートは咄嗟に目をつぶって身構えたが、すぐに自分の身体が吹き飛ばされないことに気付いて目を開く。
そこには両手で怪物の拳を受け止めるビーシーの姿があった。
「ビィ!」
イフリートが思わず叫ぶと、早く、逃げて…とビーシーは絞り出すように呟く。
そしてビーシーの身体が光を放ったかと思えば、巨大な亀のような怪物に変身した。
「⁈」
突如出現した怪物の甲羅に拳を弾き返されて、ゲーリュオーンは驚いたようなそぶりを見せる。
「ビィ…」
あの子も怪物態を使うのが苦手だったのに、とデルピュネーはこぼす。
「*{$~>~£•[%\*+‼︎」
ビーシーは悲鳴を上げながらゲーリュオーンに突進しようとするが、目の前の怪物はビーシーを抱え投げ飛ばす。
周囲の建物はビーシーの下敷きになった。
しかし突然ゲーリュオーンは赤い竜の姿をした怪物に突き飛ばされる。