0

迷兎造物茶会 Act 12

「やっと見つけた‼︎」
会いたかったぁと蛍は女に抱きつく。
「ママ、本当にどこい…」
蛍はそう言いかけた所で女はほ、蛍!と大声を上げた。
「勝手にあそこから動いちゃダメって言ったでしょ‼︎」
探したじゃない!と女は怒鳴る。
「え、でもママ急にいなくなるから」
「言い訳するんじゃない!」
蛍の言葉を無視するかのように女は続ける。
「ママだって、ママだってねぇ…」
女が震えながらそう言うのを見て、思わず露夏が2人に近付く。
「…ちょっと、蛍のお母さん」
露夏がそう声をかけると、女はな、何よあなた‼︎と驚く。
「ちょっと言い過ぎじゃないですか?」
蛍は母さんが急にどこかへ行ってしまったって言ってるし、と露夏は呟く。
「アンタの方にも非が…」
「何よわたしが悪いって言うの⁈」
わたしだって大変なのよ‼︎と女は声を上げる。
「アンタみたいな子どもの分際で、言えると思ってんの⁈」
女がそう言うと、露夏はうっと後ずさる。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。