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CHILDish Monstrum:怪物報恩日記 6日目-2

ダキニに支えてもらい、居間に入る。スーツの男に老人が掴みかかっていた。ダキニと協力して二人を引き離し、話を聞くことにする。
スーツの男曰く、私を迎えに来たとのこと。老人には、私を保護していた謝礼も払うつもりでいるとか。なるほど何もおかしくない。
老人曰く、私のような子供を死にかねない大怪我をするような戦場に駆り出す所業が許せないとのこと。これは分からない。私は兵器だと、彼には既に言ったはずだが。
しかし私の意思としては、再び戦場に戻れるのは喜ばしいことだし、対策課やDEM社の預かりになった方が修復も早いだろうから、スーツの男の側につきたいところだが。
老人は善人である。この村の人間たちもまた、善人である。無知ながらも、然して逞しい善人たちだ。
そして私は、彼らに生命を救われた恩がある。インバーダの魔の手から守られない、哀れなこの村を捨てるように別れるというのも、あまりに不義理ではないか。
そこで私から、スーツの男に申し出た。私にこの村の守護を任せてほしいと。
スーツの男曰く、大都市の防衛にはより戦力を割く必要があり、元の担当区域とこの漁村の距離が数十㎞もあることから私が抜けた穴を埋めるのも簡単な話では無いとのこと。早い話が、彼は私の申し出に反対しているわけだ。
全く理解できないことである。たかが人間如きが、何故モンストルムに逆らおうとするのか。『生み出した側』である。ただそれだけの理由で、自分たちが決戦兵器の意思を操れるとでも思っているのだろうか。
私が手を出す前に、ダキニが動いてくれた。彼女が怪物態に変化し、巨大な白狐の牙をスーツの男の喉元に宛がったのだ。

  • CHILDish Monstrum
  • ダキニの怪物態は白狐に乗った鬼女
  • ナギちゃん、割と人間を下に見てるよね
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