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CHILDish Monstrum:CRALADOLE Act 20

「あ、うん」
ビーシーは少し驚いたように立ち上がった。
「ほら、デルピュネーも」
ワイバーンがそう言うと、ええと答えてデルピュネーも立ち上がる。
そして3人は会議室を出て行った。
「…」
2人だけになった会議室に、微妙な沈黙が流れた。
「イフリート」
不意にゲーリュオーンが自分の名前を呼んだので、イフリートは驚いたようにゲーリュオーンの方を見た。
「…昨日は、ありがとう」
ちゃんと止めてくれて、とゲーリュオーンは淡々と言う。
「なんだよ」
普段はそんなことおいらたちに言わない癖にとイフリートはそっぽを向いて口を尖らせる。
ゲーリュオーンはその様子を見てほんの少し微笑む。
そして椅子から立ち上がる。
「そろそろ行くぞ」
先に行ったあいつらが待ってるからな、とゲーリュオーンは会議室の扉に向けて歩き出す。
「へいへい」
分かってるよ、“隊長”とイフリートは返すと、イフリートはゲーリュオーンの後に続いた。
そして2人は会議室から去っていった。

〈おわり〉

  • CHILDish Monstrum
  • なんとか終了
  • 明日おまけを投稿します
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