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CHILDish Monstrum:或る離島の業務日誌 その⑤

「すみません、今年度から新しく、インバーダ対策課から派遣されてきた見沼というものですが……」
「あら、お役人さん」
「あのモンストルム……キュクロプス。随分と皆さんと親しいようですね」
「当然よ。あの子、クロちゃんは10年以上前からこの島の守り神なんだから。あの子のお陰で、私たちはあの化け物……インバーダ? から、身を守ることができるんだから」
相槌を打っていて、ふと違和感を覚えた。
「……『身を守る』? 『守ってもらう』、ではなくですか」
「あら、前のお爺さんから聞いてないの?」
「えっと……前任の浦和さんからは、『能力が能力だから、モンストルムは一人で十分なのだ』とだけ」
それを聞くと、島民は朗らかに笑った。
「それなら、あの子に実際に聞いてみなさいな。きっと身を以て分かるから」
「は、はあ」
キュクロプスの方に目をやると、島民との会話を終わらせたようで、またどこかに歩き出した。まるで私のことを完全に無視しているみたいだ。

  • CHILDish Monstrum
  • なーんか短けェな?
  • クロちゃんは実際無視してる
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