少女はそう言うとヘドロ塊のエベルソルを思い切り数十メートル先の地面に投げつける。ヘドロ塊のエベルソルはうめき声を上げるが、少女はそれを意に介さず宙に何かをガラスペンで描き出した。
その様子を見届けて、少年は目の前の肉塊エベルソルに向き直る。
「さて、君も…早くここから退いてもらおうか」
少年はそう言いながら自分の周りの地面に魔方陣のような幾何学模様をガラスペンで描き出す。少年が幾何学模様を描き切ると、ガラスペンから伸びた光の線がまばゆい光を放って地面から上に向かって移動した。その一瞬で、少年は薄黄色系の管弦楽団のメンバーのような格好に変身する。
「すごい」
叶絵は目の前に起きている出来事が信じられず思わずそうこぼす。それを聞いた少年はちらと叶絵の方を見て笑いかけた。
「君、ぼくの“演奏”の邪魔になるから観覧したければ少し離れるといい」
少年はそう言いながら宙にガラスペンで何かを描いていく。それを描き切ると空中に黄色いバイオリンが現れた。少年はそれを手に取るとまるで一流の演奏家のようにそれを構え、こう宣言する。
「さぁ、コンサートを始めよう」
あまりにもかっこよすぎる…男の子の強キャラ感がすごい…!雰囲気壊さないように頑張りますね。
レスありがとうございます。
そうですか?
自分の中では彼、ナルシストだけどやる時はやる子という扱いをしているので…
頑張ってみてください(多少失敗してもぼくやナニガシさんがなんとかしてくれるハズなので)。