まぁそうであったところで攻撃には変わりなく。 「あわわわ...!」 ありとあらゆる方向から超スピードで飛んでくる 魔法陣を全て弾くのは容易な事ではない。 2、3度魔法陣が腕を擦り、結界の回転も失速、 いい加減に疲れ始めた頃。 「ご苦労様、もう善いよ。よく耐えたね。」 「マスター...!」 ようやく彼女が動き出した。 少しも足を引きずっている様子はない。 「さぁて、タチの悪い『魔法使い』は何処かな?」